リハビリテーション部

暮らしを支えるリハビリ実践

部の方針・理念・特徴

リハビリテーション部 挨拶
当院は中四国最大数の回復期リハビリテーション病棟病床数を有しており、充実したリハビリテーションを図るために150名以上のスタッフを構えております。
地域リハビリテーション医療に貢献するため、セラピストとしての卒後教育を含め、社会人として成長できる「心・技・体」のバランスのとれたセラピスト育成に努めており、明るく優しさあふれるスタッフが皆様をお迎えいたします。
リハビリテーション部 理念
医師の処方に基づき、受療者の身体機能(障害度・残存能力・リスク等)を評価し、主に神経生理学・生態力学的観点から最大限の機能回復に努めます。そして、ADL・QOLの向上を究極の目的とし、家庭復帰・地域復帰・社会復帰を目指します。回復期リハビリテーションの役割を全うするため、関係部署とチームアプローチを行います。
リハビリテーション部 方針
患者さんにはいつも笑顔でお迎えし、やさしい対応を心がけます。
インフォームド・コンセントを常に心がけ、決して治療者側の押し付けにならないよう、双方のニーズを考慮しながらリハビリテーション・サービスを行います。
入院患者さんにおいては、本来の医療機関としての任務である医療(治療)技術を提供すべく、おおむね1ヶ月~3ヶ月の入院期間を目標にリハビリテーション・サービスを行うことを原則とします。
外来患者さんにおいては、常に生活を考慮しながら本来の医療機関が行うリハビリテーション・サービスを行うことを原則とします。
部の特徴
  • 回復期リハビリテーション病棟4病棟を有し、リハビリスタッフは各階回復期病棟へ配属され、看護・介護・MSW・クラーク等の他職種と連携を取り、チームアプローチに取り組んでいます。
  • リハビリ実戦においては、専門的な治療提供が出来るように、医療専門チームにおける介入や勉強会を通してスタッフの知識・技術向上を図り、患者さんにより良い医療提供が出来るように進めています。
  • 外来リハビリテーションにおいては、脳性麻痺や染色体異常、自閉症、広汎性発達障害等の小児疾患から、脳卒中や脊髄損傷、骨折、神経・筋疾患、難病等、幅広い疾患・幅広い年齢における小児から高齢者を対象に、地域の外来リハビリテーションを担っています。
スタッフ構成
  • 理学療法士75名
  • 作業療法士45名
  • 言語聴覚士20名

(平成30年6月1日現在)
疾患別リハ
  • 脳血管疾患等リハビリテーション料Ⅰ
  • 運動器リハビリテーション料Ⅰ
  • 呼吸器リハビリテーション料Ⅰ
  • 廃用症候群リハビリテーション料Ⅰ
  • がん患者リハビリテーション料Ⅰ

理学療法 生活を見据えた基本動作獲得をサポートします

理学療法では、患者さんをできるだけ早期に「起こし」、「車椅子に座る」、あるいは「少しでも動く」という活動の参加を促しながら、心肺機能の向上を図ります。そして低下した動作である、「寝返る」、「起き上がる」、「立ち上がる」、「歩く」など基本的な動作の再獲得を図っていきます。
また、トイレ動作・入浴動作・発話・飲み込みなどに必要な身体の姿勢制御、柔軟性、バランス能力の改善を図り、最終的に日常生活動作・能力の獲得を目指します。
歩行訓練(リハビリテーションロボット)
脳卒中などによる下肢麻痺のリハビリテーション支援を目的としたロボット「ウェルウォーク WW-1000」を2018年7月から導入しています。
患者さんが転倒することなく、バランスをとりながらより最適な歩行獲得を目指すためのリハビリテーション支援ロボットです。
※「ウェルウォーク」を用いた治療は、回復期入院患者さんのみ(該当する患者さんは主治医などが決定)を対象としています。
▼ウェルウォークの歩行練習シュミレーション動画
歩行訓練
患者さんの最大限の能力を引き出せるようセラピストが治療を行います。
退院後の生活環境に合わせて装具療法を行います。
免荷リフト(POPO)
免荷式リフトPOPOは、リフト機能で身体を吊り上げ、下肢にかかる体重の負荷を軽減する免荷機能により、バランスを崩しても転倒のリスクを軽減した歩行練習を可能とする支援機器です。
足こぎ車椅子

脳卒中で麻痺した方、腰痛、膝関節痛などで歩行困難な方でも、足漕ぎ車椅子はどちらかの足が少しでも動けばペダリング運動が可能な車椅子です。

ウォークエイド
ウォークエイドは、歩行に合わせて腓骨神経を電気刺激することで足関節の背屈を補助し、中枢神経障害による下垂足・尖足患者さんの歩行を改善します。

足圧分布測定システム
計測エリア内には縦横に精密に配置された高品質圧力センサーが搭載されており、歩行時の歩調や静止立位時の前後左右比率下肢加重の計測評価をします。客観的な数値を用いて歩行分析が可能です。
下肢装具

当院の備品用装具

・長下肢装具
・金属支柱付き膝装具
・ゲイトソリューションデザイン
・プラスチック短下肢装具
・金属支柱短下肢装具
・オルトップ
・リーストラップ

装具診

毎週月・水曜日に装具診を行い、医師・義肢装具士・理学療法士が意見を出し合って患者さんに適した装具を選定します。

作業療法 地域に帰り、そこで暮らすその人らしい生活スタイルをサポートします

当院における作業療法は、身体または高次脳機能に障害のある方が、生活の場に帰る上で必要な日常生活動作(食事・排泄・更衣・入浴など)の獲得を目指します。さらに、上肢機能の改善・道具操作性の向上・環境への適応・認知機能面の改善へと働きかけ、家事動作や復職・就学、運転支援そして趣味活動などに関わり、時に福祉用具の選定・導入を提案します。
電気治療を用いた上肢機能訓練
低周波治療器(Trio300)
麻痺など状態に合わせ、電気刺激を用いて筋を刺激し、運動能力の回復を促していきます。
IVES(随意運動介助型電気刺激装置)
本人の筋肉の収縮力に合わせて電気刺激を行い、意識的な運動と電気刺激にて運動能力の回復を促していきます。
調理訓練
生活の場に帰られる際に必要となる調理訓練などの家事動作を実際に行ない、患者さんに適した動作方法の指導や道具の選定などを行なっていきます。また、手順の確認や火元の確認なども行ない、危険管理などについても一緒に考え助言していきます。
ポータブルスプリングバランサーを用いた食事訓練
スプリングの張力を利用することにより腕の重さを限りなくゼロに近づけ、わずかな力でも自身の腕を動かすことが可能です。主に食事動作などの日常生活の再獲得や病棟での自主訓練などに使用します。
特殊車椅子

当院には、リクライニング機能や背張りを調整可能な様々なタイプの特殊型車椅子や電動車椅子を備えており、セラピストが適正な車椅子を選定し離床につなげていきます。

体圧分布測定システム(X-Sensor)
体圧分布測定システムは、圧分布の可視化により褥瘡予防や褥瘡治療に繋ぎ、適性なマット・クッションを選定し、また場面に適した姿勢を作りにつなげていきます。
運転シミュレーション機器(セーフティーナビ)
運転シミュレーション機器(セーフティーナビ)は、運転復帰を目指している方の運転に対する評価や訓練をサポートするため模擬運転教育機器です。
ADLシミュレーションシステム
ADLシミュレーションシステムは、便座昇降ユニットと壁面ユニットとを組み合わせて、各家庭のトイレや手摺位置に出来るだけ近い状況を再現することが出来、自宅環境に即した評価及び訓練が行えます。

言語聴覚療法 生活に必要な食べる話すをサポートします

言語聴覚士は嚥下・摂食障害に対して、必要に応じて実施するVF(嚥下造影検査)やVE(嚥下内視鏡検査)の検査を基に、食べる訓練・飲み込みの訓練を行います。構音障害に対しては、呼吸訓練・発声訓練・構音訓練・会話訓練などを行います。失語症・高次脳機能障害などに対しては、個々にあわせた検査を実施し、コミュニケーション訓練や社会復帰に向けた支援などを行っています。
言語訓練
言語訓練では、言語能力の改善を図る訓練にとどまらず、話し言葉以外のコミュニケーション方法(会話ノート等)を検討したり、ご家族の方へコミュニケーション方法の指導を行ったりと、実用的なコミュニケーション訓練も行います。また、退院後の生活に必要なコミュニケーションの練習(電話や買い物等)や自主トレーニングの指導も行います。
摂食嚥下訓練
摂食嚥下障害の方に対しては、問題の本質を追究し、必要に応じて嚥下内視鏡検査(VE)や嚥下造影検査(VF)を行い、安全に食事摂取していけるように、歯科衛生士や栄養士などとも連携し、関わって行きます。
嚥下造影検査(VF)
レントゲン室でX線を照射しながら行う飲み込み検査です。バリウムなどの造影剤を含んだ飲み物や食べ物を実際に食べて頂き、どのように口から胃へ運ばれて行くか、一連の流れを録画しながら確認します。
嚥下内視鏡検査(VE)
鼻の穴からファイバースコープ(内視鏡)を挿入し、飲み込む動作時の喉の動きや感覚、発声時の声帯の動きを直接映像で確認し、嚥下機能・声帯の形態や動きに異常がないかを検査します。
カフアシストを用いた排痰訓練
カフアシストは自力での排痰が困難な方に、高頻度振動換気法を用いて、痰の除去を促進し、排痰を促進する機器です。

小児リハビリ 楽しく、個々の成長に繋がるリハビリサポート提供します

外来リハビリでは、脳性麻痺・知的障害・自閉症など発達障害をもつ子どもや、脳炎脳症・脳外傷・脊髄損傷など後天性の障害をもつ子どもなど様々な疾患に対して、「楽しく、泣かずにできる」ようにリハビリを行っています。また、地域医療機関、保育園、幼稚園・学校など地域教育機関(特別支援学校含む)、などと連携を図ることにより、障害を持つ子どもが身近な地域で生活できるよう支援しています。
理学療法
セブンクラッチでの歩行訓練を行っています。
兄弟に手伝ってもらいながら、立位における下肢の支持性と体幹の安定性を促しています。
プレーリーくん(体幹装具)
側弯の矯正や進行を予防するためのプレーリーくん(体幹装具)です。
脳性麻痺、筋ジストロフィー、小児脊髄損傷などの患者さんに処方しています。
作業療法
  • 日常生活動作である、箸の操作を練習しています。難しい課題ですが、本人が興味のある物を使い、箸操作のサポートや声かけを行って楽しくできる環境を作っています。
  • ブランコを通して、揺れの強弱に合わせて身体を保つこと、手を持続して握ること、身体の動かし方を知ること、不安定な遊具であるブランコを楽しむことを目的に行っています。
  • 滑り台を通して人と一緒に遊ぶことや、身体を使って遊ぶことの楽しさを学ぶと同時に、滑り降りる速さに負けずに、身体を起こし続けられることを目的に行っています。
言語聴覚療法
  • 絵本で気持ちを共有し、言葉を増やしたり声を出すことを促したりしています。
  • 指示された絵カードを選択し、理解できる語彙の増加を図っています。
  • 首や喉の筋肉をほぐし、食べ物を飲み込みやすくしています。

研修制度

リハビリテーション部では、自由参加で行われる各チームの勉強会が実施されており、スタッフが自主的に参加し、必要な知識・技術が習得できるシステムとなっています。また臨床では、専門チームへ随時介入依頼し、より効果的な治療提供ができる体制を目指しています。
新人教育制度
新入職員対象に毎週月曜日に勉強会を実施しています。前半で基礎的な内容を学び、後半は他職種連携として業務内容の理解を含め業種間での交流を深めています。また症例検討を行い、みんなの前での発表経験を積みながら、臨床に必要な能力の向上が図れる教育システムを目指しています。
主な研修内容
動作、運動の観察のポイント
人の触り方(ROMex)・動かし方
ポジショニング
トランスファー
リスク管理
基本動作(起居動作・立ち上がり動作・立位)
評価・実技(上肢・体幹・下肢)
歩行
ADLについて(更衣・整容・排泄)
Activity
検査各種実施方法と確認
歯科(口腔ケア方法)
音声障害
運動障害性構音障害
失語
高次脳機能障害
CTの見方
VE・VFの流れ
摂食・嚥下障害
発声発語器官について
他職種連携
症例発表

資格取得情報

資格 人数
セラピストマネージャー 3
認定理学療法士(脳卒中) 6
認定理学療法士(介護予防) 1
3学会合同呼吸療法認定士 4
がんリハ 6
認知運動療法士 2
介護支援専門員 3
シーティングエンジニア 1
福祉住環境コーディネーター2級 11
中級障がい者スポーツ指導員 2
福祉用具プランナー 1
認知症ライフパートナー2級 1
日本心臓リハビリテーション指導士 1
心臓指導士 1
赤十字救急法基礎 1
介護予防推進リーダー 3
地域包括ケア推進リーダー 2
FEX 4級 1
BESJ ピラティス指導者 1