今回は、おいしくご飯が食べたい!!というテーマにしました (^o^)丿
私は食べる事が好きで、自分の口から食事が摂れるという事は、この仕事に就くまでは当たり前だと考えていました。
利用者さんの中には、口から摂取する事が難しく、経鼻経管栄養や胃瘻といった管を通して栄養を摂られている方がいらっしゃいます。
そうなった背景には様々な疾患などが考えられますが、理由の1つとして誤嚥性肺炎の予防のためでもあると思います。
誰もがいつかなる可能性がある、誤嚥性肺炎という疾患についてお伝えしたいと思います。
誤嚥性肺炎とは
健康な人は、食べ物や飲み物などを飲み込むと口から食道を通って胃に入ります。
飲み込みの機能が低下している方は、食べ物や唾液や胃液などが口から気管に入ってしまう事があります。
これを誤嚥(ごえん)といいます。
唾液や食べ物などと一緒に誤嚥され、細菌が気管支や肺に入ることで炎症を起こす疾患で、肺炎の一種です。
高齢の人が発症する事が多いとされており、口腔内が十分清潔に保たれていない場合、発症するリスクがさらに高まると言われています。
誤嚥性肺炎の予防策3つのポイント
①口腔内を清潔に保つ(口腔ケア)
②誤嚥を減らす(姿勢、食事内容)
③体力をつける
①口腔内を清潔に保つ
食事の前には義歯はしっかりと装着されているか、異物が入っていないか、口腔内が渇いていないかの確認、食後には歯磨きと口ゆすぎを行って清潔を保ちます。
また、歯や義歯のみでなく、舌、歯茎、頬、上あごの汚れにも注意が必要だそうです。
②誤嚥を減らす
食事姿勢位は、椅子に腰かけた状態で両足をしっかりと床につけ、少し前屈みの姿勢がよいとされています。
また、食べる時の顎(あご)の角度を引くように気を付けたり、飲み込みやすい食形態の工夫(小さく切る、とろみをつける 等)を行います。
③体力をつける
誤嚥しても力強い咳で吐き出す力をつけたり、栄養を摂る事で細菌感染に対する体力・免疫力をつけ予防することが大切です。
また、食事の前の準備運動として口腔体操を行う事も予防に繋がります。
今年の伊予病院グループのカレンダーの3月、6月、9月、11月にも写真付きで紹介されていますので、参考にされてください♪
利用者である高齢者の方だけでなく、家族の方や職員も含め、皆さんがいつまでも美味しく食事ができるよう、日々の生活にも取り入れていただけたらいいなと思います☆