話す・コミュニケーション
ことばと発声・発語の回復を目指す
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当院の言語聴覚療法
脳や神経の疾患により発声や発語を行う器官が障害を負い言葉のコミュニケーションが難しくなった患者さんに対し、道具を用いて言葉を引き出したり発声に必要な筋肉の運動訓練や呼吸訓練を行います。 ご家族には、ご家庭での関わり方における相談や指導などで支援しています。
言語障害とは
ことばが出にくい、ことばの意味がわからないといった「失語症」や、大きな声が出ない、呂律が回らないなどの「運動障害性構音障害」がある状態のことをいいます。
当院では、失語症と構音障害を対象として機能の改善を促す訓練を行い、退院後の復職、社会参加へとつながるよう取り組んでいます。
症状とリハビリの種類
失語症
病気や怪我などによって脳の言語野に損傷を受け、以下のような症状が見られます。
- 会話の内容が理解できない
- 伝えたいことがあるのに言葉が出てこない、言い間違う
- 文字を理解できない、書くことができない
- 計算ができない
失語症のリハビリ
コミュニケーション能力の向上を目指す
失語症では、伝えたい言葉や文字が出てこないだけでなく、言葉や文字の理解も難しくなります。
失語症のリハビリでは、言語機能の改善をはかるとともに、ジェスチャーや描画など言語以外の自己表現手段も検討し、人との交流力を向上させていきます。
また、社会参加を見据えて、スマホの使用、買い物など日常コミュニケーションの実践練習も行います。
聞き取り練習
構音障害
病気や怪我などによって発声・発語に必要な器官(唇や舌など)の麻痺により、
話し言葉が不明瞭になる障害です。以下のような症状が見られます。
- 舌や口が麻痺して動かしにくい
- 呂律が回らない
- 声が小さくなった
- 長くしゃべれない
構音障害のリハビリ
発話の明瞭度の向上を目指す
唇や舌などの運動訓練や、呼吸訓練などを行います。
また、ゆっくり話す・短く話すなど、話し方の指導も行います。
吹く練習
吹き戻し(ピーヒャラ笛)を使って、発声に必要な
空気を思い切り吐き出す練習をします。唇・舌の運動
麻痺のある唇や舌を動かす運動を繰り返すことで、筋肉を刺激します。
「話したい」「伝えたい」の支援
失語症や構音障害の訓練を続けながら、コミュニケーションの基本である「人とのかかわり」や「退院後の社会参加」を想定した訓練も行っています。
家族指導
ご家族で会話する際のアドバイスなどをお伝えします。
会話ノート
会話のアシストをしてくれる、単語や動作が書かれたノートを用います。
電話練習
電話での通話練習のほか、スマートフォンの操作練習も行います。