「歩き方の質」を目指す歩行リハビリテーション

当院では入院後の早い時期から起き上がる、歩くなどの動作練習を積極的に実施しています。リハビリは基本的に患者さんと療法士のマンツーマンで行い、個々の患者さんの病態や退院後の生活環境にあわせたリハビリ方針を立てます。
運動学などの科学的根拠に基づき、ただ歩くだけではない「歩き方(歩行の質)」を意識した歩行リハビリテーションを提供しています。

最新の医療機器で歩行訓練をサポート

通常の歩行訓練に加え、必要に応じて最新の医療機器を活用し歩く能力を高めます。

フォースプレート
(足圧分布測定システム)

エリア内を歩き足にかかる圧力・加重を計測します。

ウェルウォーク WW-1000

歩行獲得のためのリハビリテーション支援ロボットです。

ウォークエイド
(歩行神経筋電気刺激装置)

神経に電気刺激を与え歩行を改善します。

下肢装具の処方

当院では様々な装具・歩行補助具を完備しており、足元の不安定さ(内反尖足など)がある場合、安定した歩行獲得を図るために、医師の処方にて作製します。また、既製品だけでなく必要な方には足の型を取りオーダーメイドの装具を成型しています。
装具診察は定期的に実施し、医師、理学療法士、義肢装具士が立ち会い最適な装具の処方を目指します。

装具診察のようす

病棟歩行訓練

病棟内でも歩行訓練

病室から食堂やトイレに移動する際など、入院生活のふとした場面でも意識して歩く訓練を行います。退院後の生活を想定し、さまざまな場面で歩くことに慣れていただくためです。 歩行機能が改善し、見守りや補助があれば歩けるようになった方には、看護師や介護士が付き添って歩く訓練をします。

屋外での応用歩行訓練

屋内の歩行に慣れてきたら、外へ出て病院前の通りや敷地内で坂道の上り下りや階段昇降など応用的なトレーニングを実施します。 当院は高台に位置し自然豊かな環境にあるため、四季折々の景色を楽しみつつ取り組んでいただけます。

代替移動手段の確立

車いす

歩行の獲得が難しい方には、体と症状に合った車いすを選定し提供しています。車いすも大切な移動手段の一つであり、少しでも自力で操作できるよう指導と訓練を行っていきます。

移動を支援する福祉用具

退院後の移動を支援する福祉用具もご用意できます。身体機能や自宅の環境に合った福祉用具を療法士が選定し、介護保険または福祉制度を利用した購入やレンタルのサービスをご提案します。

電動車いす
歩行車
前輪キャスター付き
歩行器
U字型歩行器
四点杖