生活動作訓練

生活動作訓練では、退院し生活の場へ帰るために日常生活動作(ADL:食事・排泄・更衣・入浴など)や、手段的日常生活動作(IADL:家事・洗濯・買い物など)の再獲得を目指します。退院後の生活環境は患者さん一人一人によってさまざまである為、日常生活での個々の役割に合わせて必要な訓練を見極めています。また患者さんから頂いた住環境情報から改善点や福祉用具の導入案などをその方に合わせてご提案し、暮らしの中で社会活動や社会参加につながっていけるよう支援しています。

訓練内容のご紹介

調理訓練

自宅の台所に見立てた調理訓練室で、火の取り扱いや調理器具の操作、冷蔵庫内の取り出しなど一連の動作の中で、記憶や注意・遂行機能を評価し、安全に行う練習をします。

更衣訓練

朝起床して寝間着から普段着へ着替え、夜就寝時に寝間着に着替えることで一日のリズムを作ります。同時に、TPOに合わせた服選びや麻痺がある場合の更衣のアドバイスもしながら練習します。

トイレ動作訓練

トイレシミュレーターを用いて、自宅に近い環境下での動作確認を行います。また、家屋改修の際にも手すりの位置など検討する際にも活用し、安全に行えるか評価します。

入浴動作訓練

浴槽の出入りや洗体動作など、応用的な動作の獲得を目指します。

書字訓練

片麻痺があり利き手交換が必要な方や手の震えなどで上手く文字が書けない、という患者さん向けに、リハビリや検査の合間の時間を活用して簡単なクロスワードパズルなどを用いた書字の訓練をしています。

買い物訓練

病院内に併設されたコンビニへスタッフと一緒に行き、購入する商品の選択、レジでの支払い(財布の中の小銭やお札を取り出す動作)までをスムーズに行えるか確認します。

掃除動作訓練

掃除機を掛けたり雑巾を絞って拭き掃除をしたりする他、小物の片づけや整理整頓など日常生活で日々起こる細かな掃除動作を練習します。

洗濯訓練

衣類やタオル・シーツなどを洗濯機に入れて回す(量の調節)→取り出す→ベランダまで運ぶ→干す(物干し竿にかけて洗濯ばさみで止める)→乾いたら取り込む→畳む、といった一連の動作を練習します。